犬の関節炎のレーザー治療|痛みの緩和を目指す選択肢

犬の関節にレーザーを当てるイラスト

犬の関節炎のレーザー治療|痛みの緩和を目指す選択肢

犬の関節炎でお困りではないですか?
関節炎はシニア期の犬によく見られる慢性的な関節のトラブルです。
痛みを伴うため、日常生活の中で少しずつ動きが鈍くなったり、性格が変わったように見えたりすることもあります。

犬の関節炎の治療には、内服や運動療法に加えてレーザー治療という選択肢があります。
今回は関節炎のレーザー治療について詳しくご紹介します。
ぜひ最後までお読みになっていただき、犬の関節の痛みに対処できるように備えておきましょう。

犬の関節炎とは?

犬の関節炎とは、関節の軟骨がすり減ったり、炎症が起きたりして、関節周辺に痛みや腫れが出る状態を指します。
犬の関節炎は加齢による変形性関節症が最も多く見られます。

その他にも、以下のような原因で発症することがあります。

  • 股関節形成不全などの先天的な骨格異常
  • 過去のケガや骨折の後遺症
  • 肥満による関節への負担増加
  • 激しい運動の繰り返し

初期には歩き方や動きの変化だけで、目立った痛みのサインが出にくいため、歳のせいと見過ごされがちです。
しかし、放置すると痛みが慢性化し、

  1. 運動を避ける
  2. 筋力低下
  3. さらに関節に負担がかかる

という悪循環に陥ることもあります。

公園で桜の近くで散歩する犬

関節炎の治療法にはどんなものがある?

犬の関節炎の治療では、主に次のような方法が用いられます。

  • 消炎鎮痛剤(NSAIDsなど)の内服
  • 関節保護のためのサプリメント
  • 過度な運動制限や、筋力維持のための運動管理
  • 体重管理
  • 温熱療法やマッサージ
  • 外科手術

これらの方法に加えて、近年ではレーザー治療も注目されています。
レーザー治療は痛みや炎症の緩和をよりやさしくサポートできる治療です。

レーザー治療で関節炎の症状はやわらぐ?

犬の関節炎では低出力レーザーを使用して治療を行います。

低出力レーザーは、患部に穏やかなレーザー光を当てることで、細胞の代謝を活性化し、血流を促進する働きがあります。
それにより、炎症が抑えられ、痛みの軽減や自然治癒力のサポートが期待できます。

犬の関節炎に対する主な効果は以下のとおりです。

  • 関節周囲の痛みやこわばりの緩和
  • 炎症の抑制
  • 血流改善による回復の促進
  • 運動時の違和感の改善
白い犬の肉球

関節炎のレーザー治療のメリット

低出力レーザーは麻酔や鎮静を必要とせず、数分の照射で終わるため、体への負担が少ない点が大きなメリットです。
関節炎の治療では外科手術が必要になることもありますが、麻酔のリスクや高齢犬への体の負担などから手術に踏み切れない飼い主様もいらっしゃると思います。

レーザー治療はそのような場合にも選べる一つの選択肢です。
動物がストレスを感じにくいため、高齢犬にもやさしい治療として位置づけられています。

こんな犬におすすめです

関節炎に対するレーザー治療は、次のようなケースで特におすすめされます。

  • 鎮痛薬だけでは痛みのコントロールが不十分
  • 胃腸への負担などから内服治療に制限がある
  • 高齢で全身麻酔や外科手術が難しい

犬の状態によっては、他の治療と組み合わせることで痛みの少ない生活を目指す一助となります。

まとめ

犬の関節炎は年齢とともに増える疾患のひとつですが、治療法を組み合わせることで生活の質を大きく改善することができます。

ピース動物病院では、内服や運動療法だけでなく、低出力レーザーによるアプローチも取り入れながら、一頭一頭に合ったやさしい治療をご提案しています。
「最近、足腰が弱ってきた気がする」「散歩を嫌がるようになった」など気になるサインがある場合は、お気軽にご相談ください。

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