犬のアトピー性皮膚炎にレーザー治療は効果ある?|内服以外でかゆみをやわらげる
「うちの犬、いつも体をかいてばかり」
「アトピー性皮膚炎で薬を飲んでるけど、またすぐ再発する」
「かゆみを少しでも楽にしてあげたいけど、薬を増やすのは心配」
このように、愛犬のアトピー性皮膚炎に悩んでいる方はいらっしゃいませんか。
アトピー性皮膚炎は、長く付き合っていく必要がある慢性疾患のひとつ。
かゆみや炎症がくり返され、犬も飼い主さんもつらい思いをしてしまいがちです。
最近では、こうしたアトピー症状の補助療法としてレーザー治療を活用するケースが増えています。
今回は、犬のアトピー性皮膚炎に対するレーザー治療について詳しくご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、アトピー性皮膚炎の治療の選択肢を広げるヒントにしてください。
アトピー性皮膚炎ってどんな病気?
アトピー性皮膚炎は、アレルギー体質の犬に多く見られる皮膚の炎症性疾患です。
ダニやハウスダスト、花粉などの環境中のアレルゲンに反応して、強いかゆみや皮膚の赤み、脱毛、耳の炎症などが繰り返し現れます。
アトピー性皮膚炎がひどくなると
- なめ壊しやかき壊しが起こる
- 耳の中が赤くただれる
- 皮膚が黒ずんだり厚くなる
などの症状が出ることがあります。
アトピー性皮膚炎の発症は生後6ヶ月〜3歳ごろの若い年齢に多くあります。
完治が難しいため、かゆみを抑えながら長く付き合っていくことが重要です。
アトピーの治療とその悩み
アトピー性皮膚炎の治療では、以下のような方法が組み合わされます。
- ステロイドの内服
- 免疫抑制薬の内服
- 外用薬、薬用シャンプーなどのスキンケア
- アレルゲンの特定と除去(環境管理)
- 療法食やサプリメントによる体質改善サポート
どの方法も、症状を和らげるために有効ですが、長期的に薬を使い続けることに不安を感じる方も多いのが実情です。
薬以外のアプローチを考えたいときに
こうした中で、注目されているのが低出力レーザーによる補助的な治療です。
レーザー治療は低出力レーザーを皮膚に照射することで、皮膚の炎症やかゆみを穏やかに抑える治療です。
レーザーは熱を持たず、痛みもないため、犬にストレスをかけずに使用することができます。
レーザー治療により
- 皮膚の炎症をやわらげる
- かゆみを軽減する
- なめ壊しや引っかき傷の治りを早める
- 血流の改善による皮膚の回復促進
などの効果が期待できます。
レーザー治療を併用することで内服の量を減らせる可能性があるため、薬以外のアプローチを考えたい時には最適な治療方法です。
レーザー治療は短時間で終わり、麻酔や鎮静は不要。
繰り返し行いやすく、高齢犬にも選びやすい治療となっています。
レーザー治療はどんなときに検討する?
レーザー治療は
- 薬の効果だけではコントロールが難しい
- 薬の副作用が心配で、使用を控えたい
- なめ壊しや炎症が繰り返されて治りにくい
- 耳、足、わきなど限局的なかゆみがつらい
- シャンプーや外用薬が苦手でスキンケアが継続できない
などの場合に検討されます。
レーザーだけで症状が完全におさまらないこともあります。
しかし、生活の質を少しでも高める補助治療として、取り入れられることが増えてきています。
まとめ
犬のアトピー性皮膚炎は、長期的なケアが必要な病気です。
治療を続ける中で、「このまま薬を続けるだけでいいのかな」「もっと負担の少ない方法はないかな」と感じることもあるでしょう。
そんなとき、薬に頼りきらず、症状を緩和する手段のひとつとして、レーザー治療が役立つ場合があります。
ピース動物病院では、一頭一頭の状態に合わせて、レーザー治療を含めたさまざまなアプローチをご提案しています。
かゆみや皮膚の炎症にお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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