犬の顎が赤くなる原因とは?|よくある症状と受診の目安を解説

犬の顎に赤みが出ていることに気づいたとき、何が原因なのか、病院に行くべきなのか迷う方も多いのではないでしょうか。
顎の赤みは、一時的な皮膚の刺激によるものから、治療を必要とする皮膚病まで、さまざまな原因が考えられます。
とくに犬の顎の下は、食事のたびに汚れやすく、湿気がこもりやすい場所でもあります。
軽い炎症に見えても、放っておくと悪化してしまうケースも少なくありません。
この記事では、犬の顎が赤くなるときに考えられる原因と、受診の目安、日常ケアのポイントについて解説します。
犬の顎の赤みが気になったときに、どう対処すればよいか判断できるように、ぜひ最後までお読みください。
犬の顎が赤くなるときに考えられる病気
犬の顎が赤くなる原因には、皮膚炎や感染症、アレルギーなどが関係していることがあります。
以下では代表的な病気についてそれぞれ詳しく解説していきましょう。
ニキビ・ざ瘡(さそう)様皮膚炎
ニキビ・ざ瘡はブツブツや赤みが顎にできる病気です。
犬にも人間と同じようにニキビができるということですね。
とくに短頭種はニキビができやすいと言われています。
また食器が汚れているなど口まわりが不衛生になりやすい環境では発症リスクが高まるため注意が必要です。
症状の特徴としては
- 顎や口まわりの赤み
- 小さな膿疱(うみをもったできもの)
- かさぶたや脱毛
- 触ると痛がる、気にして掻く
軽度であれば洗浄や薬用シャンプーで改善しますが、悪化している場合は抗生剤や外用薬が必要です。
日常的に食器やあご周りを清潔に保って予防するようにしましょう。
接触性皮膚炎
接触性皮膚炎とは、皮膚が何かに触れることで起こるアレルギー反応や刺激性の炎症です。
犬は床やベッドに顎をつけて寝ることが多いため、顎の皮膚が刺激を受けやすい場所でもあります。
食器の材質、洗剤、シャンプーの成分、さらには敷物やおもちゃなど、身近なものが原因となることがあります。
症状としては
- 顎下の赤み
- 軽度のかゆみや違和感
などがあげられます。
接触性皮膚炎を治療するには、まず接触しているものを見直すことが大切です。
陶器やステンレス製の食器に変えたり、顎の下が清潔で乾燥した環境を保てるよう工夫しましょう。
細菌性皮膚炎(膿皮症)
膿皮症は、皮膚の常在菌であるブドウ球菌などが異常に繁殖し、炎症を起こす病気です。
顎下は湿気がこもりやすく、細菌が増殖しやすいため症状が出やすい場所でもあります。
特徴的な症状は以下の通りです。
- 赤み
- ブツブツとした発疹
- 膿がたまったニキビのような皮膚病変
- 脱毛、かさぶた、フケなど
細菌性皮膚炎の治療には、抗菌薬の内服や外用薬、薬用シャンプーによるスキンケアが必要です。
早期の治療で改善が見込めるため、顎の赤みとともに湿疹がある場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
マラセチア性皮膚炎
マラセチアは皮膚や耳に常在する酵母菌の一種です。
皮脂が多い犬や、顎の下が常に湿っている犬ではマラセチアが過剰に増殖し、炎症を起こすことがあります。
以下のような症状があらわれることがあります。
- べたつき
- 特有の脂っぽいにおい
- フケ、脱毛
- 痒みや違和感
治療には抗真菌薬や専用シャンプーが使用されます。
マラセチア性皮膚炎は再発しやすいため、通気性をよくし、顎を清潔に保つことが重要ですね。

顎の赤みが続くときは動物病院へ
犬の顎の赤みは一時的なものであることもあります。
ただし、長引いたり悪化したりする場合は、何らかの病気が隠れているサインかもしれません。
悪化を防ぐためには、次のようなポイントをチェックしておきましょう。
- 赤みが数日以上続いている
- 顎を気にして掻いたりこすりつけたりしている
- 脱毛やかさぶたが見られる
気になる症状があるときは、早めに動物病院で診察を受けることが、愛犬の皮膚の健康を守る第一歩です。

まとめ
犬の顎が赤くなる原因はさまざまですが、多くは皮膚炎や細菌・真菌の増殖によるものです。
清潔な環境と早めの対処が、悪化を防ぐカギになります。
当院では、皮膚トラブルの原因を丁寧に見極め、愛犬に合った治療をご提案しています。
「顎が赤いのが気になる」「最近よく顎を掻いている」などのサインが見られたら、お気軽にご相談ください。
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