犬のシャンプーの適切なタイミングはいつ?|シャンプーの注意点について解説
「犬のシャンプーはやりすぎるとよくないって聞いたけど本当?」
「シャンプーの頻度ってどのくらいが適切なの?」
「シャンプーをしすぎると何がダメなの?」
上記のようなことが気になる飼い主様もいらっしゃるかと思います。
犬のシャンプーは見た目をきれいに保つだけでなく、皮膚の健康を守る上でも大切なお手入れです。
しかし、シャンプーのしすぎや逆に間隔をあけすぎると皮膚トラブルを起こすことがあります。
そのため、適切なタイミングでシャンプーをすることが大切です。
今回は犬のシャンプーの適切なタイミングと注意点について解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬に合ったシャンプーの頻度を見直す際のご参考にしてください。

犬のシャンプーのサイン
シャンプーをするタイミングを判断するためのサインにはどのようなものがあるのでしょうか。
シャンプーをするときのサインには以下のようなものが挙げられます。
- 被毛がベタついている
- 体臭が強くなっている
- フケが増えている
- 皮膚を痒がる
上記のようなサインが見られた時はシャンプーのタイミングです。
ただし、皮膚が赤くなっていたり痒みが強くなったりしている場合はむやみにシャンプーをしないようにしましょう。
まずは動物病院で皮膚の状態を確認してもらうのがおすすめです。
シャンプーの頻度の目安
犬のシャンプーの目安は月に1〜2回程度です。
ただし、
- 犬種
- 毛質
- 皮膚の状態
- 生活環境
によって適切な頻度は変わります。
季節や環境に合わせて調節したり、皮膚疾患がある場合は獣医師にシャンプーの頻度を相談したりしましょう。
シャンプーが関わる皮膚トラブル
シャンプーの頻度を考える上で注意したいのが皮膚トラブルとの関係です。
シャンプーの仕方や頻度によって皮膚の状態が大きく変わることがあります。
犬の皮膚には外からの刺激や細菌などから皮膚を守るために皮脂があります。
皮脂を過剰に落としたり、汚れを放置したりすることでさまざまな皮膚トラブルを招いてしまうことがあります。
では、シャンプーが関わる皮膚トラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。
シャンプーのしすぎで起こるトラブルには、
- 乾性皮膚炎
- マラセチア性皮膚炎
- 接触性皮膚炎
などが挙げられます。
また、シャンプー不足で起こるトラブルには
- 細菌性皮膚炎(膿皮症)
- 脂漏症
などがあります。
シャンプーが関わる犬の皮膚トラブルは一つの皮膚疾患のみが原因で起こるわけではありません。
複数の皮膚疾患が関係して同時に発症することもあるため、早めに動物病院を受診することが重要ですね。
上記の皮膚疾患について詳しく解説していきましょう。
乾性皮膚炎
シャンプーをしすぎると犬の皮膚を守る役割を持つ皮脂を落としすぎてしまうことがあります。
その結果起こる皮膚炎が乾性皮膚炎です。
皮脂が減ると皮膚の水分が保てなくなり、乾燥して
- 痒み
- フケ
- 赤み
などの症状が現れます。
乾燥が進むと皮膚バリア機能が低下し、外部刺激や細菌に対しても弱くなってしまいます。
シャンプー後にフケが増えたり、体をかく様子が増えたりした場合は、シャンプーの頻度を見直したり、適切なシャンプーの種類を動物病院で相談するようにしましょう。
マラセチア性皮膚炎
マラセチア性皮膚炎は、皮膚に常在するマラセチア(酵母菌)が過剰に増えることで起こる皮膚炎です。
本来は健康な皮膚にも存在する酵母菌ですが、皮脂のバランスが崩れたり、湿度が高い状態が続いたりすると増殖しやすくなります。
シャンプーを頻繁に行いすぎると皮脂が一時的に減り、その後に皮脂分泌が過剰になって、かえってマラセチアが増えやすくなることがあります。
また、シャンプー後に十分に乾かさないと皮膚が湿った状態になりマラセチアが増殖しやすくなるため、注意しましょう。
独特のにおいやベタつき、赤みが見られる場合は、マラセチア性皮膚炎の可能性があります。
治療には専用の薬用シャンプーが必要になるため、症状が見られた場合は動物病院で相談しましょう。
接触性皮膚炎
シャンプーに含まれる成分が皮膚に合わず、アレルギー反応を起こしてしまうことがあります。
これを接触性皮膚炎といいます。
接触性皮膚炎は洗った直後や翌日に皮膚が赤くなったり、痒がったりするのが特徴です。
香料や防腐剤などが原因になることが多いです。
そのため、市販のシャンプーを使用した直後に症状が出た場合にはシャンプーの成分が体質に合っていない可能性があります。
シャンプーの直後に皮膚のトラブルが起こった場合は、一度シャンプーの使用を中止し、動物病院で皮膚の状態を確認してもらいましょう。

細菌性皮膚炎(膿皮症)
皮膚の汚れや皮脂を放置すると毛穴に細菌が入り込み炎症を起こしてしまうことがあります。
この状態が細菌性皮膚炎です。
- 膿を伴う湿疹
- 赤いブツブツ
- 痒み
- 脱毛
などの症状が見られることがあります。
特に長毛種や換毛期の犬では通気性が悪くなりやすく、皮膚の状態が悪化しやすいため注意が必要です。
膿皮症は軽度であれば薬用シャンプーで改善することもありますが、進行すると薬が必要になることもあります。
再発を防ぐためにも皮膚を清潔に保ちつつ、過度な洗浄は避けましょう。
脂漏症
シャンプーの間隔が長すぎると、皮脂や汚れが皮膚にたまり、雑菌が増えやすくなります。
その結果皮膚がベタついたり、臭いが強くなったりする脂漏症を引き起こすことがあります。
脂漏症はアレルギーなどの病気や体質が関与していることもあるため、早めに動物病院で相談しましょう。
脂漏症は
- フケ
- ベタつき
- 皮膚の黄ばみ
- 痒み
などが見られるのが特徴です。
初期では適切なシャンプーで皮脂を整えることで改善できることもありますが、放置するとマラセチアや細菌が増殖し、悪化することもあります。
症状が続く場合は、原因に合わせた薬用シャンプーや薬を使用する必要があることもあるため、早めに動物病院を受診しましょう。
まとめ

犬のシャンプーは単なるお手入れではなく、皮膚を健康に保つための大切なケアです。
しかし、シャンプーのしすぎやしなさすぎは皮膚トラブルの原因となります。
愛犬の皮膚の状態を見ながら愛犬に合ったシャンプーの頻度を調整してあげましょう。
当院では皮膚疾患の治療に力を入れております。
シャンプーの頻度や皮膚の状態で心配なことがある場合にはお気軽にご相談ください。
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