犬の指の間から膿が出るときに考えられる原因とは?|受診の目安と自宅でのケアを解説

犬の指の間から膿が出るときに考えられる原因とは?|受診の目安と自宅でのケアを解説

前足をクロスする犬

「犬の指の間から膿のようなものが出ている原因は?」
「自宅でできるケアや再発を防ぐ方法はある?」
「なかなか治らないけど、動物病院に連れていくべき?」

このようなお悩みを持つ飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
指の間の膿は、皮膚に炎症が起こって細菌が増えることで生じることが多く、その背景には体質や環境が関係している場合もあります。
原因を見極めて早めに対処することが大切です。

本記事では、

  • 犬の指の間から膿が出る主な原因
  • 自宅でできるケア
  • 動物病院を受診する目安

について解説します。
飼い主様が早めに対応されることで、症状を抑え、再発を防ぎやすくなります。ぜひ最後までお読みください。

犬の指の間から膿が出る5つの原因

前足をなめる犬

犬の指の間から膿が出るという症状には、いくつかの原因が関係しています。
ここでは、動物病院でよく見られる5つの代表的な原因を紹介します。
どのタイプでも自己判断せず早めに診察を受けることが大切です。

趾間皮膚炎(しかんひふえん)、趾間膿疱(しかんのうほう)

犬の趾間皮膚炎、趾間膿疱は、指の間の皮膚に細菌が感染して起こる炎症です。
短毛の犬や再発をくり返す犬で多く見られます。

主な症状は

  • 指の間が赤く腫れる
  • 指の間に膿がたまって皮膚がふくらむ
  • 指の間に痛みがあるため歩きづらくなる

です。

炎症が深い層に広がると膿がたまり、皮膚が破れてしまうこともあります。
放置すると慢性化して治りにくくなるため、早期の受診がおすすめです。

アレルギー性皮膚炎

犬のアレルギー性皮膚炎は、環境や食べ物などに対する体の反応でかゆみや炎症が起こる皮膚の病気です。
犬がかゆみをきっかけに足をなめ続けるうちに、皮膚が傷つき、細菌が入り込んで膿が出ることがあります。

主な症状は

  • 足先をしきりになめる、かむ
  • 皮膚が湿って赤くなる
  • 耳や顔など他の部位にもかゆみが出る

です。 

犬のアレルギー性皮膚炎は、環境や食べ物によって悪化することもあります。
原因を特定し、生活環境を整えることで再発を防ぎやすくなります。

毛包破裂

犬の毛包破裂とは、硬く短い毛が皮膚に刺さったり、摩擦や体重のかかり方で毛包が破れたりすることで炎症が起きる病気です。
毛包が破裂したところに細菌が感染すると膿が出ることがあります。

主な症状は

  • 前足の甲や指の間にしこり
  • 膿や血がにじむ
  • 触ると痛がる

です。
足裏の毛を清潔に保ち、摩擦を減らすケアが再発予防につながります。

異物の刺入

犬の散歩中に草や小石が入り込み、皮膚の下で炎症を起こして膿がたまることがあります。
主な症状は

  • 急に指の間を気にしてなめる
  • 指の間の一部分だけ腫れる
  • 歩きたがらない

です。
異物が入り込んだところがふさがれると外から見つけにくく、異物が残ったまま腫れや痛みをくり返すおそれがあります。
飼い主様が異物を無理に取るのではなく、動物病院で処置を受けるのが安全です。

寄生虫性疾患

寄生虫が皮膚に炎症を起こし、犬が掻き壊した部分から細菌感染が広がることがあります。
主な症状は

  • 指の間に強いかゆみが出る
  • 指の間の毛が抜ける
  • 指の間の皮膚が厚くゴワゴワする

です。
寄生虫性疾患は放置すると全身に広がることもあり、早めの検査と治療が重要です。

自宅でのケア

タオルで床を拭く飼い主とじゃれる犬

犬の指の間から膿が出ている場合の自宅でのケアはどのようにすればいいのでしょうか?
自宅でのケアは「清潔にすること」と「刺激を避けること」が基本です。
飼い主様は以下のポイントに気を付けてあげましょう。

自宅で気をつけたいポイントは

  • 犬の足を清潔で乾いた状態に保つ
  • 犬がなめたり噛んだりしないように保護する
  • 自己判断で薬を塗らない

です。
毎日の散歩後は、ぬるま湯で足をやさしく洗い、清潔なタオルでよく乾かしましょう。
濡れたままだと細菌が増えやすくなります。
犬が指の間をなめ続けると炎症が悪化するため、エリザベスカラーや靴下などで一時的に保護すると安心です。
症状が強いときに市販薬を使うと悪化することがあるため、必ず動物病院の指示に従うようにしましょう。

受診の目安

聴診器を首にかける犬

犬の指の間から膿が出ている状態をそのままにしておくと、炎症が悪化したり、感染が広がるおそれがあります。
見た目は小さな傷でも、皮膚の奥や別の指へ炎症が及ぶことがあるため注意が必要です。

受診のタイミングは

  • 膿や血が何度も出てくる
  • においが強い
  • 痛がって歩かない
  • 触ると嫌がる

という点を目安にしてください。
これらのサインが見られる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
早期の受診で再発を防ぎやすくなります。

まとめ

犬の指の間から膿が出ている場合、その背後にはさまざまな原因が潜んでいます。
多くは感染性の炎症で、アレルギーや摩擦、異物などが関係していることもあります。

犬の指の間の炎症は、一見軽く見えても長引きやすい病気です。
その病気のせいで愛犬がつらい思いをしていることに頭を悩ませている飼い主様は多いですよね。
動物病院で治療を受けることで、早めに原因を突き止め、自宅でのケアを続けることで再発を防ぐことができます。

当院は皮膚科診療に力を入れています。
長引く愛犬の指先のトラブルにお悩みの飼い主様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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