犬のがんにレーザー治療の選択肢|体にやさしい選択肢として注目される理由とは
「愛犬ががんと診断されたけれど、高齢だし手術が不安」
「進行したがんに、少しでもできる治療があるなら教えてほしい」
「苦しまずに過ごせるような方法ってないのかな」
このようにお悩みの飼い主様にとって、レーザーを使ったがん治療は希望の光になるかもしれません。
近年では、切るだけではない「体にやさしいがん治療」として、レーザーによる温熱治療や凝固治療が注目されています。
今回は、犬のがん治療におけるレーザー治療の特徴と、当院で取り入れている治療法についてご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、大切な愛犬のがん治療の選択肢の一つとしてご検討ください。
犬に多い「がん」とは?
犬にみられる代表的ながん(悪性腫瘍)には以下のようなものがあります。
- 乳腺腫瘍
- 肥満細胞腫
- 口腔内メラノーマ
- 扁平上皮がん
- 肝臓や脾臓、肺などの内臓の腫瘍
がんはできる部位や進行度によって症状や治療方針が異なります。
中には発見が遅れやすいものもあり、飼い主様が気づいたときには治療選択肢が限られているケースもあるのが現実です。
レーザーを用いたがん治療とは?
がんといえば、外科手術で腫瘍を取るというイメージがあるかもしれません。
近年ではがんに対してレーザーを使う治療を行うことがあります。
レーザーによるがん治療は
- 腫瘍を切除する
- 内部から凝固して縮小させる
といった方法に分けられます。
当院では、状態や腫瘍の場所・種類に応じて以下のレーザー治療を選択肢としてご提案しています。
レーザーによる腫瘍切除
まず代表的なのが、レーザーで腫瘍を切除する方法です。
手術でメスの代わりにレーザーを使うことで、出血を抑えながら腫瘍を切除することができます。
- 出血が少なくすむ
- 傷口の腫れや痛みが少なく、回復が早い
- 切除が難しい場所(唇や口腔など)にも対応しやすい
といった点がメリットです。
腫瘍が小さく表層にある場合には、短時間の処置で済むこともあります。
インドシアニングリーン併用腫瘍凝固治療
インドシアニングリーン併用腫瘍凝固治療は、あらかじめ「インドシアニングリーン(ICG)」という色素を腫瘍に取り込ませておき、レーザーを照射する方法です。
ICGを使うことで、より選択的に腫瘍細胞に熱を集中させることができます。
凝固治療は
- 口腔内や顔面など、広く切除するのが難しいがん
- 外科手術では取りきれないがん
などに対して、腫瘍のコントロールを目的に使われることが多くあります。
レーザー治療のメリット
レーザーによるがん治療は、以下のような利点があります。
- 出血や腫れが少なく、体への負担が軽い
- 痛みが出にくく、回復が早い
- 高齢や持病のある犬でも実施しやすい
- 緩和ケアとしてQOLを保ちやすい
- 手術・抗がん剤・放射線治療との併用も可能
レーザー治療は、すべてのがんに適応できるわけではありません。
しかし、「完治が難しくても、生活の質を保ちたい」という希望にも寄り添える治療法のひとつです。
まとめ
犬のがん治療には、外科手術や抗がん剤だけでなく、レーザーを用いた低侵襲な治療法も選択肢としてあります。
レーザー治療を使って腫瘍を切除するだけではなく、進行を遅らせたり、コントロールしたりすることも可能です。
当院でもレーザー治療を導入しており、愛犬の状態に合わせたご提案を行っています。
「がんと診断されたけど、まだできることがあるかもしれない」「手術が難しくても、少しでも楽に過ごさせてあげたい」そう思われた方は、どうぞお気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 犬のがんにもレーザー治療は使えますか?
A. 腫瘍の切除や、進行を抑えるための凝固治療など、がんの状態に応じてレーザーが使われることがあります。
Q2. レーザーが向いているがんはどのようなものですか?
A. 表面に近い腫瘍や、広く切除できない場所にあるがん(口腔・顔周りなど)で、体への負担を軽減したい場合に向いています。
Q3. レーザー治療は完治を目指せますか?
A. 腫瘍の種類や進行度によって異なりますが、完治が難しい場合でも生活の質を保つための緩和治療として有効です。
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