犬の舌の腫瘍にレーザー治療が使われることも|症状や治療の選択肢について

「犬の舌にしこりがある」
「最近、よだれが増えてごはんを食べにくそう」
「舌に黒い斑点や盛り上がりが見つかった」
こうした症状が見られた場合、犬の舌に腫瘍ができている可能性があります。
舌の腫瘍は必ずしも悪性とは限りませんが、悪性黒色腫や扁平上皮癌など、進行の早い腫瘍が含まれることもあるため注意が必要です。
今回は犬の舌にできる腫瘍と、その治療のひとつとして行われるレーザー治療について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、犬の舌の腫瘍を治療する際に選択肢の一つとして参考にしてください。
犬の舌にできる腫瘍の種類
犬の舌に発生する腫瘍には、良性と悪性があります。代表的なものは以下の通りです。
- 悪性黒色腫(メラノーマ)
- 扁平上皮癌
- 線維肉腫
- 形質細胞種
中でも悪性腫瘍は周囲の組織へ浸潤しやすく、リンパ節や肺などに転移する可能性があります。
良性の腫瘍であっても大きくなると食事や飲水の妨げとなり、生活の質を大きく下げてしまいます。

舌にできる腫瘍の症状の例
舌の腫瘍は初期には気づきにくいこともありますが、次第に以下のような症状が見られます。
- 舌にしこりやできものがある
- よだれの増加
- 出血
- 口臭の悪化
- 食欲低下、食べこぼし
腫瘍は見ただけでは悪性や良性の区別がつかないことが多いです。症状がある場合は、できるだけ早く動物病院で診察を受けることが大切ですね。
治療の基本
舌の腫瘍に対する治療の基本は、外科的切除です。
腫瘍が舌の一部に限局している場合は、その部分を切除することで完治が期待できることもあります。
しかし、舌は出血しやすく、また食事や発声にも関わるため、切除範囲や術後の生活への影響を考慮する必要性も。
このような外科切除が難しい部位の腫瘍は、レーザーによる治療が注目されています。
レーザー治療の役割
レーザーは、腫瘍の切除や縮小、症状緩和のために用いられることがあります。
当院でも、状況に応じて以下のようなレーザー治療が可能です。
- レーザー切除:出血を抑えながら舌の腫瘍を切除
- インドシアニングリーン併用腫瘍凝固:腫瘍細胞を選択的に凝固・壊死させる
レーザー治療の利点は、出血や痛みが少なく、術後の回復が比較的早いことです。
また、根治的切除が困難な部位や高齢・持病のある犬でも選択肢になりやすい点が挙げられます。
どんなときにレーザー治療を検討する?
レーザー治療はどのような時に検討されるのでしょうか?
- 外科的切除が難しい部位や全身状態のケース
- 悪性腫瘍の進行抑制や症状緩和を目的とする場合
- 出血や痛みを抑えつつ切除したい場合
- 局所再発への対応時
ただし、レーザー治療がすべての舌の腫瘍に適応となるわけではありません。
腫瘍の種類や進行度、全身状態によって適切な治療法は異なるため、まずは診察での評価が重要です。

まとめ
犬の舌の腫瘍は進行すると生活の質を大きく損なうだけでなく、命に関わることもあります。
外科的切除が第一選択となることが多いですが、症例によってはレーザー治療が有効な場合もあるため、選択肢の一つにしてください。
当院では、腫瘍の種類や進行度、愛犬の全身状態を考慮し、最適な治療方法をご提案いたします。
なかなか治らない舌のしこりや口腔内の異常が気になる場合は、早めにご相談ください。
また、腫瘍の発生した場所や、大きさ、数が多いなどのケースでは当院では対応しきれない事もあります。
その際には高度医療病院を紹介させて頂くためご安心ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 犬の舌に腫瘍ができると、どんな症状が出ますか?
A. よだれが増える、口臭が強くなる、食べにくそうにする、しこりやできものが見つかるなどの症状があります。
Q2. 犬の舌の腫瘍にレーザー治療は可能ですか?
A. 犬の舌の腫瘍に対して、レーザーでの切除やインドシアニングリーン併用の凝固治療が行われることがあります。
出血や痛みが少なく、回復も早い傾向があります。
Q3. 舌の腫瘍はレーザーだけで治せますか?
A. 腫瘍の大きさや場所、進行度によって異なります。
根治には外科手術が必要な場合もありますが、症例によってはレーザー治療で症状を抑えることができます。
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