犬の皮膚腫瘍は日帰り手術できる?レーザー治療も含めて解説

カラーをつけて遠くを見るパグ

「愛犬の皮膚腫瘍の手術を考えていて不安」
「入院はできれば避けたいが、日帰り手術できるのか知りたい」
「レーザー治療が選択肢になる条件やメリットを知りたい」
このようなお悩みを持つ飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
犬の皮膚腫瘍の手術は、場合によっては日帰りで対応できる手術です。

この記事では、日帰り手術が検討しやすいケースと難しいケースを整理します。
さらに日帰り手術が受けやすいレーザー治療についてもわかりやすく説明します。
ぜひ最後までお読みいただき、飼い主様が愛犬に合う方針を獣医師と相談する助けになれば幸いです。

犬の皮膚腫瘍で日帰り手術できるケース、難しいケース

台に手を置いて見つめる2匹の犬

犬の皮膚腫瘍の手術は、全てが入院となるわけではありません。
条件が合えば入院せずに当日帰宅できることもあります。
ここでは、日帰り手術が検討されやすいケースと、日帰りが難しいケースを整理します。

日帰り手術がしやすいケース

犬の皮膚腫瘍の手術が日帰りとなりやすいのは、

  • しこりが小さい
  • しこりの数が少ない
  • 切除する範囲が狭く、浅い
  • 出血しにくい部位にある
  • 犬の全身状態が安定している

というケースです。
手術時間が短く済み、術後の変化をご自宅でも見れる場合に日帰りができるということですね。
日帰りにするかどうかは、最終的には獣医師が診察と検査を踏まえ、飼い主様と相談して判断します。

日帰りが難しいケース

犬の皮膚腫瘍の手術後、日帰りが難しいのは、

  • しこりが大きい
  • しこりの数が多い
  • 切除する範囲が広い、深い
  • 縫合が難しい部位にある
  • 心臓や腎臓などの持病がある

というケースです。
手術範囲が広がりそうな場合や、術後の出血や腫れなどを院内で丁寧に確認したい場合といえます。
上記の場合以外にも入院となることがあります。
日帰りができるかどうかは獣医師とよく相談してみましょう。

犬の皮膚腫瘍にレーザー治療という選択肢|メリットと適応

診察台で獣医師に体を触られる犬

犬の皮膚腫瘍の治療では、一般的なメスによる切除だけでなく、レーザー治療が選択肢になることがあります。
レーザー治療であれば、日帰り手術となる可能性が高いです。

レーザー治療のメリット

犬の皮膚腫瘍におけるレーザー治療のメリットは、日帰り手術となりやすい点です。
それは、

  • 手術中の出血が少なく済む
  • 麻酔時間を抑えられる
  • 術後の腫れや出血が強く出にくい

ということが期待できるからです。
これらは、術後の長い見守りが不要になる理由といえます。

レーザー治療が選ばれるケース

犬の皮膚疾患でのレーザー治療は、腫瘍の状態や場所によって検討されます。
一般的には、しこりが小さい場合や切除範囲が狭い場合にはレーザー治療が選ばれることがあります。
加えて

  • 出血を抑えたい
  • 日帰りにしたい
  • 術後管理をシンプルにしたい

などの場合にはレーザー治療を受けられる場合もありますので獣医師と相談してみましょう。
前述した「日帰り手術がしやすいケース」と似ている条件ですね。
「日帰りにしたい」というのは、例えば、犬にとって入院が多大なストレスになってしまう場合です。

犬の皮膚腫瘍における日帰り手術後の見守り

子供と手を握る犬

犬の皮膚腫瘍の手術が日帰り手術だった場合、帰宅後の観察や再診の重要性が増します。
飼い主様が無理なく見守れるようポイントを説明します。

帰宅後に見守りたいポイント

日帰り手術からの帰宅後、飼い主様が見守るポイントは、

  • 呼吸がいつもどおりか
  • 傷口の出血が増えていないか
  • 傷口の腫れが急に強くなっていないか
  • 傷口をしつこく舐めようとしていないか
  • 興奮せず休めているか

です。
気になる変化がなければ、当日は安静を優先し、動物病院から案内された再診日に受診するのがおすすめです。
大きな変化があった場合は、早めに動物病院へ連絡しましょう。

帰宅後のための準備

飼い主様がよくお困りになるのは、愛犬が傷口を舐めてしまうことや、興奮して動いてしまうことです。

  • エリザベスカラーや術後服を使えるようする
  • ジャンプや階段を避けられる環境にする
  • 滑りやすい床はマットなどで対策する
  • 落ち着ける場所を用意する

というような準備があるだけで、飼い主様が見守りやすくなります。

再発や別のしこりに気づいたとき

犬の皮膚腫瘍は種類によって、再発しやすさや注意点が変わります。
切除後に同じ場所がふくらんできた、別の場所にしこりが見つかった場合は、動物病院で確認するのがおすすめです。

まとめ

犬の皮膚腫瘍で日帰り手術が可能かどうかは、術後に院内で長く見守る必要があるかどうかが大きな分かれ目になります。
日帰りにできるかどうかは、診察と検査を踏まえて獣医師と飼い主様が相談しながら決めていくことが大切です。

腫瘍の状態や場所によっては、レーザー治療が選択肢になることがあります。
レーザー治療は日帰り手術となりやすい処置です。
日帰り手術後はご自宅での観察が重要になるため、気になる変化があれば早めに動物病院へ相談してくださいね。

当院は皮膚科のレーザー治療に力を入れております。
不安な点があれば、いつでもご相談ください。

よくあるご質問(Q&A)

Q1. 犬の皮膚腫瘍の手術は、必ず入院が必要になりますか?

腫瘍の大きさや切除範囲、犬の全身状態によって異なります。小さく浅い腫瘍であれば、日帰りで対応できることもあります。
入院の必要性は検査結果と術後の安全性を考慮して判断されます。

Q2. 日帰り手術にレーザー治療が向いているのはどんな場合ですか?

小さく表面にある腫瘍や、出血をできるだけ抑えたい場合に検討されます。
麻酔時間が短く済み、術後の腫れや出血が少ないため、当日帰宅できる可能性が高くなります。

Q3. 日帰り手術のあと、自宅ではどんな点に注意すればいいですか?

傷口の出血や腫れ、呼吸の状態、元気や食欲の変化をよく観察することが大切です。
傷を舐めないようカラーや術後服を使い、異変があれば早めに動物病院へ連絡しましょう。

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