ノミアレルギー性皮膚炎について

犬や猫のノミアレルギー性皮膚炎(Flea Allergy Dermatitis、FAD)は、ノミに対する過敏反応によって引き起こされる皮膚疾患です。ノミは犬や猫にとって非常にかゆみを引き起こし、ノミが存在することで、そのかゆみを引き起こす唾液のアレルゲンが放出されます。一部の動物はこのアレルギー反応に対して特に敏感であり、ノミが1匹でも存在するだけで症状が引き起こされることがあります。

症状

  • 強い掻痒感
    ノミによって引き起こされる唾液のアレルゲンが皮膚に刺激を与え、痒みを引き起こします。
  • 皮膚の炎症
    掻痒による搔き傷や皮膚の損傷が炎症を引き起こし、赤みや腫れが生じることがあります。
  • 皮膚の損傷
    激しい掻痒によって、皮膚が傷つき、損傷が生じることがあります。これにより、皮膚の感染が起こる可能性があります。

診断

  • 症状や臨床所見に基づいて、獣医師が診断を行います。ノミが見つからなくても、ノミアレルギー性皮膚炎の可能性があります。
  • 皮膚の損傷や炎症の程度を評価するために、皮膚検査や血液検査が行われることがあります。

治療

  • ノミの駆除
    まず最初に、環境やペットからノミを完全に駆除する必要があります。これには、適切なノミ駆除薬の使用や、家庭環境の清掃が含まれます。
  • 症状の管理
    痒みや炎症を軽減するために、抗炎症薬や抗ヒスタミン剤などの薬物療法が行われることがあります。
  • 皮膚の損傷の管理
    皮膚の損傷や感染を管理するために、適切な皮膚ケアや抗生物質の使用が必要な場合があります。
Second opinion

皮膚科セカンドオピニオン

セカンドオピニオンのご相談

当院では、専門性の高い犬猫の皮膚治療を行っております。
客観的なデータを元に当院としての意見をお伝えします。
データがない場合は、当院で再検査をお受けいたします。
飼い主様の不安を取り除くため、親身に対応させていただきます。

  • 近隣の動物病院様からのご紹介による検査や診療も承っております。
  • お電話やメールでのセカンド・オピニオンは誤解を生む原因となりますので、全てのデータをお持ちの上、来院し診察を受けてください。

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TEL.06-6753-7542

皮膚科の主な治療疾患

アレルギー性皮膚炎

かゆみや赤み、湿疹などの症状が出る皮膚のアレルギー。食べ物や環境要因(花粉・ハウスダストなど)が原因になることも。適切な診断と治療で、快適な生活をサポートします。

非炎症性の脱毛

炎症がないのに毛が抜けてしまう状態。ホルモン異常や遺伝的要因が関係することがあり、原因を見極めた上で適切な治療が必要です。

  • 毛周期停止(アロペシアX、ポメラニアン脱毛症)
  • 内分泌疾患

皮膚感染症

細菌や真菌(カビ)による皮膚の炎症。かゆみ、赤み、フケ、脱毛などが見られます。早めの治療が大切です。人にも感染するリスクもあります。

皮膚のできもの・イボなど

良性・悪性さまざまな種類があり、見た目だけでは判断が難しいことも。気になるできものは、早めの診察をおすすめします。小さなイボなどは全身麻酔なしで切除することも可能です。

耳の疾患

耳のかゆみ、臭い、赤み、黒い耳垢、痛みなどは外耳炎や耳ダニ感染のサインかも。放置すると慢性化しやすいので、早めの診察をおすすめします。

  • 外耳炎
  • 中耳炎

皮膚の病気参考サイト

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