犬の目のイボにはレーザー治療が適している?|原因や治療の選択肢について解説

犬の目の周りやまぶたに小さなイボのようなできものが見つかると、見た目の変化や目の健康への影響が気になってしまう飼い主様も多いでしょう。
犬の目のイボは、必ずしも悪性とは限りません。
しかし、放置すると大きくなって視界を妨げたり、炎症や感染を引き起こすことがあります。
今回は犬の目にできるイボの原因や種類、治療方法のひとつであるレーザー治療について解説します。
ぜひ、最後までお読みいただき愛犬の目の健康を守るための参考にしてください。
犬の目のイボとは?
犬の「目のイボ」と呼ばれるものには、いくつかのタイプがあります。
多くはまぶたや結膜、眼球表面に発生します。代表的なものは以下の通りです。
- マイボーム腺腫(まぶたの腫瘍の中でも最も多い)
- 乳頭腫
- 皮脂腺腫
- 皮膚組織球種
- 悪性腫瘍(扁平上皮癌やメラノーマなど)
目のイボは良性であっても、まばたきや涙の循環を妨げることがあります。
また、目をこすって角膜に傷を作る原因になることもあるため、早めに動物病院を受診することがおすすめです。
目のイボの発症の原因
犬の目のイボの原因は多岐にわたります。
- 加齢による細胞の変化
- ウイルス感染
- 慢性的な刺激や炎症
などが関与することがあります。
高齢犬では腫瘍性の病変が増えやすいです。
また、小型犬や短頭種では、まぶたの構造上イボができやすい傾向にあります。
目のイボは、見た目だけでは良性か悪性かの判断は難しいです。
とくに短期間で大きくなった場合や、出血・ただれを伴う場合は早めに受診しましょう。

目のイボの治療の基本方針
犬の目のイボの治療は、その種類や大きさ、場所、進行度によって異なります。
イボが小さく、生活にも支障がない場合は経過観察を行うこともあります。
一方で、視界の妨げや炎症がある場合、あるいは悪性が疑われる場合は外科的切除が必要です。
しかし、まぶたや結膜といった細かく繊細な部分の手術は、出血や術後の腫れが懸念されます。
そのため、近年ではレーザーを用いた切除が選択されるケースも増えています。
レーザー治療の特徴
レーザー治療は、熱エネルギーで組織を切開・凝固する方法です。
目の周囲のように血管が豊富でデリケートな部位では、以下のような利点があります。
- 出血が少ない(同時に止血しながら切除可能)
- 周囲組織へのダメージが少なく、腫れや痛みを抑えられる
- 短時間で処置でき、麻酔時間を短縮できる
- 傷の治りが比較的早い
- 細かな部位の操作がしやすい
まぶたや結膜の小さな腫瘤であれば、局所麻酔での短時間処置が可能な場合もあります。
高齢犬や持病のある犬にとっては、全身麻酔のリスクを減らせる点もメリットです。
麻酔リスクの高い犬へのレーザーについてはこちらの記事もご覧ください。
麻酔のリスクが高い犬にもレーザー治療はできる?|負担を抑えた選択肢を紹介
ただし、大きな悪性腫瘍や眼球深部に広がっている病変は、レーザー治療だけでは対応できず、他の治療との併用が必要となることもあります。
レーザー治療を行うかどうかは獣医師とよく相談しましょう。
治療後のケアと再発予防
レーザー治療後は、数日〜1週間程度で腫れや赤みが引くことが多いです。
処置後は目をこすらないようエリザベスカラーを使用し、点眼薬や内服薬で感染予防と炎症のコントロールを行います。
目のイボは再発することもあるため、定期的な健康診断や目元のチェックが重要です。
早期に発見すれば、イボが小さなうちに低侵襲な治療が可能になります。

まとめ
犬の目のイボは、見た目の問題だけでなく、視力や生活の質にも影響を与えることがあります。
レーザー治療は、出血や痛みを抑えながら安全に切除できる有効な方法の一つです。
当院では、イボの種類や大きさ、犬の年齢や全身状態を考慮し、最適な治療法をご提案します。
目の周りやまぶたにできものを見つけた際は、早めにご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 犬の目のイボってどこにできますか?
A. まぶたや結膜、眼球表面にできることが多く、良性腫瘍が主ですが、悪性腫瘍の可能性もあるため注意が必要です。
Q2. 目のイボにレーザー治療が使えるのはなぜですか?
A. 目の周囲は出血しやすくデリケートな部位なので、出血を抑えられ、組織へのダメージが少ないレーザー治療が適しています。
Q3. 麻酔が心配な場合でもレーザー治療は可能ですか?
A. 小さなイボであれば局所麻酔や短時間の処置で対応できることもあり、麻酔リスクのある高齢犬にも選ばれやすい治療法です。
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